防犯カメラ一体型LED照明『オウルビュー』ブログ
2015.09.26
警察庁が推進する防犯カメラ設置事業
【「安全・安心まちづくり推進要綱」について】
昨今、市町村や自治会レベルでの防犯カメラ(監視カメラ)設置・導入の動きが日本全国で目立ってきています。この背景には警察庁が2000年に制定し、2014年8月に改定した「安全・安心まちづくり推進要綱」が大きく関係しています。
「安全・安心まちづくり推進要綱」の内容を少し抜粋及び要約してみました。
※「安全・安心まちづくり」の意義
そもそも「安全・安心まちづくり」とは、道路、公園等の公共施設や住居の構造、設備、配置等について、犯罪防止に配慮した環境設計を行うことにより、犯罪被害に遭いにくいまちづくりを推進し、もって、国民が安全に、安心して暮らせる地域社会とするための取組のことを意義しています。各種団体のパトロールに加え「人の目」の確保(監視性の確保)を何度も文言に謳っているのですが、とにかく「明るい場所づくり」と「多くの人の見える空間づくり」が重要だとしています。
※設置する際には
地方公共団体や、自治会、商店街等の地域住民による組織が公共施設や公共空間に防犯カメラを設置・管理するに当たっては、地方公共団体、防犯設備の専門家等と協働しつつ、防犯カメラの適正かつ効果的な設置・管理のために必要な情報の提供、助言等を行うこととしています。勝手に防犯カメラを設置することはプライベート保護法にも関連してきますし、地域の安全安心は地域が一体となって成立することですので設置には十分な理解と管理は欠かせません。
そもそも要綱は犯罪防止に配慮した環境設計活動を示す指針で、2014年の改定に伴い「安全・安心まちづくりの推進に係る資機材として防犯カメラを追加」「資機材の整備 防犯灯、防犯カメラ、防犯ベル等安全・安心まちづくりの推進に必要な資機材の整備について、必要な措置を講じるよう努めること」という一文が追加され、防犯カメラが防犯上欠かせないものであることを警察庁が明記した形となったものです。
他にも、犯罪が多い地域にある公共施設に防犯カメラの設置を推進すること、自治会などの地域住民が街頭に設置・管理する防犯カメラの設置に関して、防犯面でのアドバイスをすること(要綱には「警察が必要な情報の提供等を行う」と記述)を明記し、警察と地域・自治会が連携していくことを促しています。
【地域・自治会が防犯カメラを設置する際の助成金制度】
■神奈川県の安全・安心まちづくり団体事業補助金
神奈川県の「安全・安心まちづくり団体事業補助金」というのがあります。平成27年度では、防犯カメラ1台の設置につき、8万円、最大3台24万円まで補助を受けることができます。申請できるのは、継続的・計画的に地域の安全・安心まちづくり活動を行う自主防犯活動団体。申請期限は、6月、9月、12月にそれぞれ設けられていて、28年3月末までに設置できることが条件となります。
欲を言えば、映像の情報提供を必要としている警察が主導で補助金運営をすれば、もっと推進が図れると思うところです。大分県や高知県では始めているようですが・・・
■東京・港区の防犯カメラ等設置補助事業
東京都港区の場合は、神奈川県のケースとは内容や助成金額が異なり、なんと設置経費の4分の3の補助(上限は1,500万円)となります。防犯カメラ等の購入経費、付属機器(録画等システム一式)の購入経費、防犯カメラ設置案内板等の購入経費、防犯カメラの設置工事費(道路掘削・復旧、防犯カメラ取付用の柱設置等)にかかる費用、その他に防犯カメラの設置に係る経費までが対象でまさに至れり尽くせりです。
さらにこの補助事業を受けて設置した場合は、防犯カメラ1台につき15,000円の維持管理費を申請することもできるそうです。申請できるのは、港区内の道路等に公衆の安全確保及び犯罪の未然防止等を目的とした防犯カメラの設置を予定している町会・自治会や商店会などの地域団体で、「港区防犯カメラ等整備補助基準」を満たしていることが条件となります。設置を予定している年度の前年度の8月末日までに申請を行う流れだ。また、港区ではリース契約にも対応する助成事業である「共同住宅防犯対策助成事業」を行っているそうです。
都道府県、市区町村など自治体により補助金・助成金の内容は異なりますが、現在、全国の様々な地域でこうした取り組みを行っています。各地域で一貫しているのは、対象者が町会・自治会や商店街など、地域住民による団体という点。あくまでも“自主防犯”に取り組む団体を支援することが目的なので、補助や助成を受けても、防犯カメラの維持・管理、撮影映像の運用に関しても申請した団体が行うため、責任を伴うことも忘れてはいけません。『オウルビュー』なら“2重キーロック”や“Wifi切替”などセキュリティーも万全ですし、映像の取り出しも専門業者無し(高架作業車やケーブル接続などありません)でいつでも出来ます。